産業資材G－プロジェクトPROJECT

産業資材グループでは、ありとあらゆる繊維素材を取り扱っていますが、単に素材を右から左へと流すことだけが私たちのビジネスではありません。さまざまな加工メーカーと協力しながら、コーティングやラミネート加工などのコンバーティングを行い、付加価値のある素材をご提供しています。

そのため、常に新しい機能を持った素材の探索は欠かせません。「産業資材」というと漠然としたイメージを持たれるかもしれませんが、あらゆる業界のものづくりをサポートしているのが私たちの部署です。さまざまな業界におけるパートナー企業や豊田通商グループのネットワークを活用することで、新機能を持った素材の開発から市場の開拓に至るまで、新規ビジネスの創出をお手伝いしています。

豊通マテックスでは各種メーカーに対し、新製品企画の提案から、開発・生産工程のコーディネート、販路の開拓に至るまで、一気通貫で新規事業開発をサポートしています。以下では、高耐熱性の樹脂を使うことで特殊な機能を持たせた紙素材の開発事例についてご紹介します。

私たちが注目したのはとある高耐熱性を持った樹脂です。これを繊維化することで新たな用途に使えないかと考えました。各種メーカーの協力を得て最終的にできあがったのは、この繊維を使った紙。紙にすることで、樹脂の状態では見られなかった新たな物性が現れることもわかりました。

次に取り組んだのは販路の開拓です。まったく新しい素材であるため、一から市場を開拓する必要があります。新しい販売先の開拓においては豊田通商グループのネットワークを活用し、国内外で営業を展開しました。

私たちが開発した紙の新たな物性や特長を生かせる販路として、断熱材利用が候補にあがり、実際に自動車分野で採用いただくことができました。他にも航空宇宙分野などで役に立つ可能性が高いと考え、現在もさまざまな業界に向けて営業を行っています。多種多様な分野の企業に新素材をご紹介する中で、ご要望や改善点を挙げていただくこともあり、それを受けて素材の加工方法などを見直すこともあります。あらゆる可能性を拾いあげて新規ビジネスの創出につなげられるよう取り組むのが、私たちのスタンスです。

また、今回の素材を開発してくれた樹脂加工メーカーは、他に類の無い画期的な高機能製品をラインナップに加えることとなり、WIN-WINの成果を生み出すことができました。このような製品開発は、さまざまな業界とネットワークを持つことで業界の垣根を越えた連携がご提案できる、豊通マテックスならではのソリューションといえます。

このように、産業資材グループでは豊田通商グループやさまざまな業界のメーカーとのネットワークを活かし、新しいビジネスの市場を構築しています。幅広い業界とのパイプを持っていることから、「この業界のノウハウを他の業界へ水平展開してみたらどうだろうか」といった発想が生まれやすく、仮説を立てて検証していきながら、新しい可能性を模索しています。

1社だけでは難しいプロジェクトも、力を合わせれば実現可能です。新製品開発のためのスキーム構築から、マーケティングリサーチ、販路開拓に至るまで、各種メーカーの困りごとを解決することこそ、私たちの本懐。「製品開発が行き詰まっている」 「新しい事業に参入したいが、どうすれば良いかわからない」といった課題がございましたら、是非、産業資材グループまでご相談ください。