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マテリアルG・シートSCMG-プロジェクトPROJECT

ケナフや
リサイクル材による
カーボンニュートラル
実現への取り組み

モビリティ資材SBU マテリアルグループ・シートSCMグループ

01

バイオ原料や
リサイクルへの取り組み

豊田通商グループ全体でカーボンニュートラルに対する方針が策定され、我々も豊田通商グループの一員として、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを加速させていきます。

私たちはこれまでもバイオ素材、天然素材の活用に取り組んできており、ケナフ材についても20年近くの取り扱い実績があります。具体的な取り組みとしては、自動車内装部品の素材を石油系素材から、植物由来素材である「ケナフ」へと積極的に置き換える活動を行っています。サトウキビ製糖後の残渣である「バガス」についても活用を模索しているところです。自動車内装への環境素材の採用は今後ますます増加していくと予測されており、自動車から環境素材の発掘および開発にはこれからも力を入れて取り組んでいきます。

02

ケナフによるライフサイクル
全体でのCO2削減

カーボンニュートラルの流れから、自動車部品業界は石油原料から天然原料への切り替えニーズが高まっています。私たちは豊田通商グループのネットワークを駆使して、価値ある天然素材のリサーチを世界中で行うと同時に供給体制の構築を進めています。

天然繊維として代表的なものはケナフです。ケナフは生育が早く、広範な地域で栽培できることから安定した調達が可能です。植物原料は生育過程でのCO2吸収効果があることや、軽量化による自動車の燃費向上にも役立ちます。そのため、生育~製造~使用~廃棄というライフサイクル全体でCO2の発生を抑えることができ、カーボンニュートラルへ大きく貢献します。ケナフは自動車のドアトリム、パッケージトレイなどの芯材として採用されており、バージン品のポリプロピレン樹脂に比べてマイナス40%のCO2削減を実現しています。

03

Car to Car リサイクルへの
取り組み

私たちは長年に渡り、ペットボトルをリサイクルして製造される原料を車の部品に使用していますが、最近では飲料メーカーがペットボトルからペットボトルへの水平リサイクルを進めており、自動車部品に使用できる量が減少してきています。自動車業界でもリサイクル品のニーズが高まっており、私たちも新たなリサイクル材の開発・活用に力を注いでいます。

近年は技術の向上により自動車のリサイクル率は約95%以上となっていますが、その多くはサーマルリサイクル(※1)で処理されています。当社はマテリアルリサイクル(※2)やケミカルリサイクル(※3)への取り組みを加速させており、自動車部品から再び自動車部品へ生まれ変わらせ、CO2排出量削減を実現にむけて挑戦しております。”Car to Carリサイクル”と呼ばれる「自動車に使われている材料をもう一度自動車に戻す」この取り組みは、一部の部品に関しては既にバージン品と同等の物性での製造が可能な段階にきています。

課題となるのは、端材の回収方法、不純物の除去、分離などがあり、その方法や効率アップの手段を確立するため、日々、仮説・検証を繰り返しております。自動車には多くの材料が使われていますが、リサイクルニーズの高いものから優先的に取り組み、Car to Car リサイクルの幅を広げていきます。

※1 サーマルリサイクル:廃棄物を燃やすときに発生する「熱エネルギー」を回収して利用するリサイクル方法。
※2 マテリアルリサイクル:使用済みの製品や材料を再利用して、新たな製品や材料に生まれ変わらせるリサイクル方法。
※3 ケミカルリサイクル:廃棄物に化学的な処理を施し、他の物質に転換してから再利用するリサイクル方法。

04

取り組みを通じて
目指していること

私たちが天然原料やリサイクル材の活用によって目指しているのは、未来の子どもたちにより良い地球環境を届けることです。そのため、マテリアルグループ・シートSCMグループでは事業を通じて以下の3つを実現しようとしています。

  1. 1)マテリアル変革
    『脱炭素目線での新素材開発』

    • 非化石/自然由来素材の開発・事業化推進
  2. 2)モノづくり変革
    『モノづくりのスマート化』

    • 利用エネルギーのCN化
    • 総消費電力の抑制と再エネ利用率UPの掛け合わせ
  3. 3)資源循環
    『資源の回収・利活用』

    • 廃車・廃プラ・製造現場由来の廃棄物リサイクルの事業化推進
    • サーキュラーデザインの既存領域への取り込み

上記の達成に向け、競争力と開発力を持ったパートナーと共に新たな商材・機能の提案に取り組み、カーボンニュートラルへ挑戦していきます。